商品先物取引の価格情報・レポート・市況・需給データ「日本ユニコム」
日本ユニコムこのレポートは平成24年2月2日(木)17:00~17:15に、日経CNBC「デリバティブマーケット」で放送されたものをまとめています。
「弱含みの展開 コーヒー相場」
年初に高値を付けて以降コーヒー相場が、弱含みの展開となっています。下げ止まって底値を固めるのか?それとも2010年水準にまで下値を試すのか?きょうは、コーヒー相場の下値メドを探ります。
Q 昨年からのコーヒー相場下落の背景には、何があるのでしょうか?
薄商いの中、欧州圏の国債入札の順調さや、米マクロ経済指標の好調さなどから堅調推移となったが、S&Pによるフランス国債が格下げ見通しなどから対ユーロを中心としたドル高の進行を嫌気したファンドを中心にポジション整理の売りが大きく相場を押し下げた。
さらに、ブラジルの次年度生産高が表作により、大幅増産されるのではないかかとの見方や、世界コーヒー輸出(11/12年度)の最初の2ヶ月間が151万4840袋と前年同期を3.3%下回った事などが嫌気されました。

Q ブラジルが表作と言う事ですか、具体的な数字はどうなっているのでしょうか?
世界最大の生産国であるブラジルは隔年で生産高の増える表作・生産高が減少する裏作が繰り返されるが、次年度(2012-23年度)は、表作に当たる。ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は10日、2012/13年度コーヒー生産が4896万6000-5227万2000袋になるとの初回見通しを発表しました。前年から少なくとも12.61%、最大で20.21%増加の見方と弱気な内容となりました。
アラビカ見通しが3640万8000-3902万袋。レンジ下限でも前年比13.11%増加。ロブスタは1255万8000-1325万2000袋と予想しており、これも前年度の1129万6000袋を上回る予想。

Q その他の生産国は、如何ですか?
・コロンビアのコーヒー豆生産動向について
コロンビアは世界3位のコーヒー生産・輸出国で、高品質コーヒー豆の生産では世界1位。2009年以降、干ばつとコーヒーの木の植え替えプログラム、さらに病害虫によるダメージで生産量が大幅に落ち込んだ。 2011年は、大雨に見舞われたことが響いて、780万袋と1970年代以来の低水準になった。

Q 供給面では強気と弱気の要因が交錯していますが、需要面の見通しは如何ですか?
世界の在庫率は、新興国の需要増加もあり、年々、低水準となっています。世界最大のコーヒー生産国のブラジルは、経済成長共に自国消費が急増しており、輸出優先から自国消費へ転換しており、数年で米国を抜いて世界一の需要国になる見通し。また、中国でも、ここ数年で、インスタントコーヒーの消費量は年間30%のペースで増加、レギュラーコーヒーも15~20%増と堅調に推移している。欧州のソブリンリスクによる需要減少が欧州では懸念されているが、自動車などの贅沢品と異なり、大きな需要落ち込みにはなり難いのではないか?

Q 投資資金(ファンド)のポジションはどうなっていますか?
CFTC(米商品先物取引委員会)建玉明細によると、昨年からの下げ相場に伴い、ファンドのポジションは整理されている状況。ここからは売り・買いともにポジションを積み増し易いとも言える。

Q 今後の見通しは如何ですか?
ブラジルの表作を控える事が上値抑制要因。コロンビアの生産回復には4年程度掛かるとの見通しが下値支持。足もとは下落しているが、2010年を起点に見ると最も上昇していたが故の調整と見る事もでき、210セント~200セントの下値支持帯を試す流れが予想されるが、そこから大きくは崩れないと考える。

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