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日本ユニコム銀は熱・電気の伝導性が高く、その加工性の高さから工業用に多く使用されています。また、金と同じく通貨や宝飾品としての側面を持ちますが、この性質は金ほど強くありません。それは貴金属としては桁違いに潜在的供給量が大きいことや、回収システムが整備されていることなどが背景となっており、限りなく非鉄金属に近い貴金属と言えます。
銀の光沢は美しく、俗にいう銀白色を持っていますが、金ほどには安定しておらず、大気中の水分と亜硫酸ガスや硫化水素によって硫化することで黒く変色します。しかし、このような性質を利用して写真のフィルムの材料として使用されます。現在では銀を利用しない写真システムもありますが、まだ絶対的な画質では銀を使用した通常の写真システムに劣ります。また、銀には優れた消臭・殺菌作用があります。
銀の需要は写真産業用、写真産業を除いた工業用、宝飾・銀器用、貨幣用に分けられます。
写真産業用の需要は、米国、日本、欧州が中心となります。最近の傾向として銀を使用しない写真システムや、銀の使用量を押さえた物などが開発されています。まだ、絶対的に画質が劣るという問題はありますが、技術の進展によりこの分野の銀需要は将来減少すると見られています。反面、写真フィルムの分野は現在最も二次回収技術が進んでいるために影響は小さいとする見方もあります。
写真産業を除いた工業用需要は、米国、日本、欧州、インドが中心となりますが、経済の成長によって中国やCISなどの需要も拡大しています。その特性から電子産業、電池・化学触媒、メッキ、銀ろう(はんだ)など、多様な分野に使用されています。
宝飾・銀器用は、貨幣用と並んでもっとも古い銀の利用法です。日本では金や白金ほど高い人気はありませんが、インド、中東、欧米などの国々では古くから銀への選好が強く、その家を見るには銀食器が手入れされているかを見ればよい、などという話もあります。インドは銀の最大の需要国で、輸出入の自由化と経済の発展により消費が急拡大しました。次いでイタリア、タイが続きますが、イタリアではブランド品の引き合いが強いため、加工して再輸出するための需要が多いのが特徴です。タイもインドと同様に90年代に入って需要が拡大しました。
貨幣用には、特に欧米の需要が多く、米国やメキシコが最大の需要国となります。
また、近年では銀ETFが導入されるなど、投資用需要の高まりも注目を集めています。
銀の供給は鉱山生産と二次供給に分けられます
16世紀初頭にメキシコで優良鉱山が発見されて以来、現在に至るまで中南米が鉱山生産の中心となっています。また、北米と南米、さらにCISやオーストラリア、中国などでも産出します。鉱山生産は銀鉱石からの生産と、金・非鉄金属など他の鉱石を精製する際に得られるバイプロ(副産物)とにわけられ、全体の8割近くをバイプロが占めます。特に銅、亜鉛、鉛からのバイプロが多く、これらの非鉄金属の産出量が銀の生産高に大きく影響します。
銀の主要生産国はペルー・メキシコです。この国は多額の対外債務を抱えている国として知られており、その経済は銀を含む資源輸出に支えられています。そのため、この国の通貨、経済、政治の動向が注目されることがあります。
二次供給とは一度使用された銀が、回収・再生されて再び市場に戻ってきた物です。銀はフィルム需要など回収・再生のシステムが発達しているため、二次供給は供給全体の2割に達し、銀の安定供給に貢献しています。
あと、金のような公的機関からの売却やヘッジ売りもありますが、その量は限られます。ただ、冷戦構造の崩壊に伴って、軍事用の貴金属備蓄の必要性も低下しており、米国防省も国防備蓄の一部を放出しました。
銀はかつては日本から海外に輸出されていました。現在でも銀は国内需要の7割近くが国内で生産されますが、その多くは海外の鉱石(銅・鉛)からの副産物です。
主要な輸入先はメキシコ、アメリカ、ペルーで、これらの国々が日本の輸入のほとんどを占めます。また、ほとんどが写真フィルムの材料や工業用に使用されています。
銀の流通でもっとも注目されるのは取引所やディーラーの保有する銀在庫であり、特に主要な市場であるCOMEXの指定倉庫在庫が指標として利用されています。銀の一時的な需給は在庫の存在で調整されますので、在庫の変動は主要な材料とされます。しかし、公表されている在庫はごく一部で、ディーラーなどが保有している在庫量は公表されないことなど注意が必要です。
銀は古代では金よりも高い価値を持っていましたが、現在では金よりも一段低い水準で推移しています。
銀価格を決定する要因は金とあまり変わりませんが、銀は貴金属の中でも変動幅が大きく、インフレや他市場の影響を受けやすいのが特徴です。そのため貴金属の先行指標という呼び方もされます。
1979年に第二次オイル・ショックとソ連のアフガン侵攻が重なったために、1980年初頭に市場最高値をつけました。もっとも、これはハント兄弟による買い占めがあったためで、この動きはCOMEXの規制強化を受けて終わりました。その後はこれほどの価格操作は行われていませんが、依然として銀は値動きが荒く、投機色が強いと見られています。
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