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商品別基礎知識【コーヒー】

コーヒーの基礎知識

  1. 商品特性

    アラビカコーヒーの原産地はエチオピア、ロブスタコーヒーの原産地はコンゴだと言われています。その利用は他の多くの文化とともにアラビア圏からヨーロッパ圏に伝えられました。現在ではコーヒーは世界中の人々にとって、もっとも身近な飲み物の一つです。日本には江戸時代に長崎の出島から紹介されました。また、インスタントコーヒーも日本人の発明による物です。

    アラビカコーヒーは、高品質な上に比較的高収量で、世界のコーヒー生産の中心となっています。ただし高温多湿の環境には適応しません。また霜害や乾燥に弱いという特徴があります。一方、ロブスタコーヒーは、病虫害に強く、高温多湿の気候にも適応します。成長が速く高収量でカフェイン含量が多いのが特徴です。焦げた麦のような香味を持ち、苦みと渋みが強く、酸味がありません。

  2. 需要

    日米欧を中心とした先進国が主要輸入国です。世界最大のコーヒー輸入国は米国であり、同時に最大の消費国でもあります。日本では、沖縄などの限られた場所でしか収穫できず、ほとんどを海外からの輸入に頼っており、主にブラジル、コロンビア、エチオピア、インドネシア、ベトナムなどから輸入しています。また、生産国の中ではブラジルの国内消費量が多く、自国生産の4割程度を消費しており、しかもその国内消費量は今後増加していくと予想されています。経済発展の著しい中国も、コーヒー消費量が拡大していくと見られています。

    消費国ではコーヒー独特の香味を生み出すために焙煎されます。アラビカコーヒーは主にレギュラーコーヒーに使用され、ロブスタコーヒーはインスタントや缶コーヒー、あるいは廉価なレギュラーコーヒーの増量用として用いられます。

  3. 供給

    コーヒーは日射量と雨量、温暖な気候を必要とする作物です。そのために赤道を挟んだ主要生産地がコーヒーベルト(北緯約25度-南緯約25度)と呼ばれ、特に高地において栽培された物が高級な銘柄になりました(ブルーマウンテンなど)。コーヒーは種を蒔いてから収穫できるようになるまで5年もの年月が必要になります。

    コーヒー生産国ベスト5

    アラビカコーヒーの主な生産国は、ブラジル、コロンビア、メキシコなどの中南米諸国や、エチオピア、イエメンなどのアフリカ諸国、さらにパプアニューギニアなどがあります。対してロブスタコーヒーの生産国としては、ベトナム、インドネシアなどの東南アジア諸国や、コートジボアールなどのアフリカ諸国があります。中でもブラジルは世界一のコーヒー生産国であり、世界の総生産量の約3割を占めています。また、近年躍進著しいのがベトナムで、経済の自由化政策によって年々生産量を拡大しています。

    コーヒーの生育期には降雨が必要であり、収穫期には乾燥した天候が必要となります。収穫された実から取り出された豆を乾燥して焙煎した物が我々の見るコーヒー豆であり、この過程までは主にコーヒー農園で行われます。精製された生豆は生産国で集積され、選別・等級付けされてから消費国に輸出されます。

    アラビカコーヒーは酸味、香り、コクのバランスがとれており、世界のコーヒー豆生産量の3分の2を占めており、残り3分の1をロブスタコーヒーが占めています。その他のコーヒー種もありますが、生産はわずかなのが現状です。

  4. 変動要因

    コーヒーは安定した需要があるため、価格の変動要因となることはあまりありませんが、BRICs、中でも中国の消費が今後増大していくと期待されています。

    供給サイドではブラジルの生産量が注目されます。特に産地での干ばつや降霜はコーヒーの収穫量に大きな影響を及ぼします。ただ、ブラジルのコーヒー産地は年々北上して赤道寄りになってきているため、以前ほど降霜が懸念されることは少なくなっていますが、それでも収穫期に霜が降りると、その年の収穫量には影響は少ないのですが、長引くとコーヒーの樹木が枯死するため、その後数年間に渡って生産量に影響を及ぼすことがあります。一方、10~12月にかけての開花期やその前に干ばつに見舞われると、コーヒーは開花せず、受粉に失敗することになるため、収穫量は減少します。

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