商品先物取引のことなら「日本ユニコム」
日本ユニコムアルミニウムの特徴としては、軽くて強い、さびにくい、電気を良く通し磁気を帯びない、熱を良く通す、光線や電磁波を反射する、美しく表面処理がしやすい、再生可能、精製には大量の電力と原油などのエネルギーが必要であるといった点が上げられます。
アルミニウムは地球上で3番目に多い元素(酸素46.6%、珪素27.7%、アルミニウム8.1%)ですが、発見されたのは1827年、工業的に製造されたのは1886年以降と比較的歴史の新しい金属です。当初はかなり貴重な金属で、アルミ製の宝飾品や食器(グラスなど)が珍重されましたが、電力で安価に作られるようになって価格が下がりました。また、アルミナ(酸化アルミニウム)はダイヤモンドに次ぐ硬度と耐熱性、耐薬品性などの性質があり、セラミックの材料として使用されます。現在ではアルミニウムは様々な用途に使用されています。
アルミは第2の鉄と呼ばれ、輸送、建設、包装、電気機器、機械など様々な用途に使用されています。
輸送:アルミニウムはその軽さから性能向上に軽量化が必要な列車、自動車、航空機、船舶などに多く使用されています。さびにくく、その重量に比べて強度が強いのもアルミが好まれる点ですが、自動車産業の需要などは景気の影響が大きくなります
建設:加工性の良さから、アルミは建設資材としても多く使われます。アルミサッシの普及などは最も身近な例でしょう。ビル、マンション、住宅などの需要が注目されます。
包装:アルミは紙のように薄く加工ができて、光を通さないことや熱を通しやすいことから、缶ビールなどの製缶分野にも使用されています。
電気機器:電気を良く通し、磁気を帯びないことから計測機器やパラボラアンテナ、電線など多様な分野に使用されます。電気の伝導率は銅の60%ほどですが、比重が銅の3分の1なので送電線などはアルミで作られています。
アルミは他の商品の代替品として使われることがありますが、その価格や性質からアルミの代替となる物はありません。
アルミニウムの原料はボーキサイトという茶褐色でアルミニウムの水酸化化合物を多く含む鉱石です。これを細かくしたあと、荷性ソーダを添加して加圧、加熱することによりアルミン酸ソーダを作ります。さらにこれを加水分解して水酸化アルミニウムの結晶にし、焼成してできる白い粉がアルミナ(酸化アルミニウム)です。
アルミナはアルミニウムの原料であるとともに、セラミックスの原料としても使用されます。アルミナを電気分解することでアルミニウムが得られますが、その工程は、まず氷晶石やフッ化アルミニウムとアルミナを電解炉(電極のついた大きな炉)の中に入れて約1000度で溶かします。炉の中で還元されたアルミニウムが炉の底に溜まります。これをインゴット(塊)にした物がアルミニウム新地金と呼ばれ、再生地金とは区別されています。アルミニウムを精製するためにはその倍の量のアルミナが、アルミナを精製するためにはさらにその倍の量のボーキサイトが必要になります。
この精練の工程では大変な量の電力を使うので、アルミニウムのことを電気の缶詰ということがあります。またボーキサイトの精練には重油などが使用されます。エネルギーの安定確保が出来る環境でなければ精錬作業が出来ないため、ボーキサイトやアルミナ、アルミニウムの生産国が異なることもあります。
ボーキサイトの産出国はオーストラリア、ギニア、ジャマイカ、ブラジル、CIS、中国などで、アルミナの生産国はオーストラリア、米国、CIS、ジャマイカ、ブラジルなどです。アルミニウムの生産国はオーストラリア、米国、CIS、カナダ、中国、オーストラリア、ブラジルなどになります。
また、アルミニウムは融点が約660度と低く、他の金属と比べて再生が容易にできます。再生にはコストがかかるものの、アルミをボーキサイトから作ることに比べてエネルギー量が約36分の1で済むために資源再生のホープとされています。現在では再生された地金が供給全体の3分の1前後を占めています。再生地金は主に米国、日本などで生産されています。
日本は米国に次ぐアルミニウムの消費国で、あとドイツや中国が続きます。現在日本国内においてアルミ新地金はほぼ全量を輸入に頼っています。2度の石油ショックでエネルギーコストが増大したため、国内生産はほとんどが撤退しました。そのため日本は世界最大の輸入国となっています。
輸入の方法としては、開発輸入(海外の製錬事業に投資して、それに見合った新地金を引き取る)、長期契約(長期的な安定供給の意味合いが強い。かつてはアルキャン社の海外向け建値を、現在はLME価格を基準に契約します)、スポット契約(短期的に必要分を手当するという意味合いが強い。LME価格にジャパン・プレミアムを加えた価格で契約します)の3つが上げられます。
近年では長期契約とスポット契約の差異はあまりありません。
長期契約では、日本はメジャーといわれる大手製錬メーカーから多くを購入しています。
アルミ市場のメジャーとはアルコア社(Alcoa)、アルキャン社(Alcan)、レイノルズ社(Reynolds)、カイザー社(Kaiser)、ペシネー社(Pechiney)、アルスイス社(Alusuisse)のアルミ精練メーカー6社のことです。かつてアルミ市場はこの6社を中心に動いていました。ロシアなどの新しい生産国の台頭で、現在はシェアは落ちているものの、世界の新地金生産の半分近くをこれらの会社が生産しています。
商社などが輸入した新地金は様々な形に加工されて流通しますが、合金として使用するダイカスト・鋳造などには、再生された二次アルミも多く利用されています。日本は米国に次ぐ再生地金の生産国で、環境問題への配慮もあり、缶メーカーなどが精力的にリサイクルに取り組んでいます。
供給面では6大メジャーの生産量と、ロシアの売却量が注目されます。また、エネルギー価格の高騰はアルミ生産コスト増大につながりますし、ボーキサイトとアルミナ、アルミの生産国が違う場合にはそれぞれ輸送コストがかかるため海上運賃の推移にも注意が必要です。また、鉱山や製錬施設、港湾施設のストも時に大きく価格に響きますが、ほとんどが短期間の影響に留まります。
需要面ではアルミの消費量は先進国の景気に影響されますが、その価格や性質からアルミの代替となる物はなく、消費量の急激な減少はあまり考えられません。
他の商品からアルミへの代替例としては銅が上げられます。銅は電気伝導率が高いために銅線などの形で使用されますが、銅の価格が上昇すれば銅線からアルミへの代替需要が生じるためアルミ価格も上昇します。
さらに、セラミックや超伝導など新技術の開発によるアルミ用途の拡大や、他の新素材の開発も注目されます。
需給のバランスを見るための指標として内外の在庫水準も重要視されていますが、特にLME指定倉庫在庫の増減はアルミ価格に大きな影響を及ぼすことがあります。
また、資産運用の対象として、ファンドなどの動向が注目されます。
さらに近年では、中国の目覚しい経済発展の影響でアルミ価格は高騰しており、中国の輸出入政策も価格変動要因となってきています。
商品先物取引業者、金融商品取引業者[関東財務局長(金商)第287号]、金融商品仲介業者[関東財務局長(金仲)第548号]
加入協会:日本商品先物取引協会 , 一般社団法人第二種金融商品取引業協会